悪天候の中、池袋演芸場に行くのが好きになった理由

本日は雨模様の天気になるようです。
一部では、かなり土砂降りになるようです。
そういえば落語に雨が降る話がありましたかね。
思い出せません。
来月の「怪談話」の会の、ネタは「雨夜の傘」なのですが。
一昨年の4月3日、春の嵐、台風のようなどしゃぶりの雨の中、池袋演芸場に出向いたことがあります。
自分の家に向かう路線が運転見合わせになったからです。
その日の出演は、扇辰、はん治、菊之丞、扇遊、三三、白鳥、花緑の豪華面子。
こんな日じゃないと入れないかな思って、行きました。
その判断は予想外の収穫になりました。
入りは30人ほど。こんな日にきた客の心意気に、応えたのだろう。どの落語家も気合いがはいっていました。
扇辰さん、はん治さんの丁寧な落語が終わり、出てきたのは
落語界で唯一、女子アナと所帯をもった古今亭菊之丞さん。
ネタを書き留めることをしない私は、その時なんのネタが覚えていないのですが、たいへん面白かった。
「こんな天気の中きて頂いたお客様に感謝」という気持ちが、言葉にも落語にでていました。
熱演だと思いました。
その菊之丞さんの気持ちが伝播したのか、そのあと落語家もすべて熱演。
なんだかものすごい雰囲気になってきたのです。
トリは花緑さん。
二言三言、私達客に感謝を述べると、いきなり「おい、なんだ」という威勢のいい江戸弁が静まり帰っていた会場に響きました。それから約30分、聞く者すべてが息も継げないほど集中させられた話は「文七元結」でした。
終わった時の拍手は、30人のものに感じられませんでした。
他のお客も話に圧倒されているのよくわかりました。
それ以来、悪天候の中、池袋演芸場に行くのが楽しみになりました。

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